【キーワード】米サブプライム・ローン問題

サブプライムとは、信用度を示すスコアが一定の水準に満たない信用力の低い借り手を指します。この借り手向けのローンをサブプライム・ローンと呼び、借り入れた当初の数年間は、通常のローンより負担が少なく、この期間終了時点で貸出条件の見直しが行われることが特徴です。住宅価格の上昇が続いている間は担保価値の上昇を背景にプライムローン(通常のローン)への借り換えが可能ですが、既に米国住宅市場は天井を打ったと見られ、借り換えが困難になった借り手は、貸出条件の見直しに伴い延滞や差し押さえを余儀なくされており、経済に悪影響を及ぼす懸念が高まっています。

サブプライム・ローン問題とは、すなわち不良債権問題となるわけですが、これまで@住宅ローン総額に占める比率が1割強と限定的であることから直接的な影響自体は大きくない、とする見方と、Aサブプライム・ローンの抵当権実行に伴う住宅価格下押しリスクや、金融機関の貸し渋り姿勢の動きの強まり、及び住宅ローン債権の証券化商品を有する投資家の損失が膨らむリスクなどから影響は小さくない、とする見方が併存してきました。

今回の局面は、6月以降に証券化商品の格下げが発表されたこと等をきっかけとして、後者の見方が強く出てリスク回避の動きが強まったものですが、この影響の長期化を指摘する声もあります。